biostimulant

バイオスティミュラントが

農業の未来を変える

バイオスティミュラントについて


バイオスティミュラントとは?

欧米ではPlant Biostimulantsと呼ばれ、直訳すれば「植物生体刺激資材」という訳語になりますが、従来の我が国の農業資材である「農薬」、「肥料」、「土壌改良材」のいずれの範疇にも収まるものではありません。日本バイオスティミュラント協議会(後述)の表現を援用すれば、バイオスティミュラントは、

  •  非生物的ストレスを緩和する ⇔ 
    (農薬)生物的ストレスを緩和する
  •  植物栄養素の取り込みに寄与する ⇔ 
    (肥料)植物に栄養を供給する
  •  植物をより良い生理状態に ⇔ 
    (土壌改良材)土壌に物理的・生物的な変化

このように、バイオスティミュラントの目的や作用は従来の農業資材とは明確に異なることがわかります。これらをまとめ、バイオスティミュラントとは「植物の健全さ、ストレスへの耐性、収量と品質、収穫後の状態および貯蔵などについて、植物に良好な影響を与えるもの」と定義付けられています。
具体的な資材としては、腐植質、有機酸資材(腐植酸、フルボ酸)、海藻及び海藻抽出物、多糖類、アミノ酸及びペプチド資材、微量ミネラル、ビタミン、微生物資材等が挙げられます。

  • 従来の農薬

    生物的ストレス(害虫、病原菌など)を
    緩和する

  • バイオスティミュラント

    非生物的ストレス(高温、乾燥、霜など)を
    緩和する

欧米の動き
欧米でのバイオスティミュラント関連の
学術論文提出数

EUでは2019年5月承認された新EU肥料法において世界で初めてPlant Biostimulantsが位置付けられました。(施行は2022年5月)米国では農務省(USDA)から米国大統領、米国議会へPlant Biostimulantsに関するレポートが提出される予定です。図はバイオスティミュラント関連の学術論文が提出された数ですが、この数値からもいかに注目を浴びているかが分かります。

国内でも2019年に発足した
バイオスティミュラント協会

わが国でも2018年1月、肥料、農薬、土壌改良材などを取り扱う企業が新しく日本バイオスティミュラント協議会を設立しました。この背景には生産者の高齢化、担い手の不足等様々な課題がある中でさらなる「農業の効率化」を図る技術の一つとしてバイオスティミュラントに期待するとあります。また、バイオスティミュラントに分類される原料・資材を扱う企業を同じ傘の下に集め(新しい産業カテゴリーとし)、産業界での情報交換と相互技術の向上を図りながら農業界への貢献を目指すと設立の経緯に記されています。

わが国でも2018年1月、肥料、農薬、土壌改良材などを取り扱う企業が新しく日本バイオスティミュラント協議会を設立しました。この背景には生産者の高齢化、担い手の不足等様々な課題がある中でさらなる「農業の効率化」を図る技術の一つとしてバイオスティミュラントに期待するとあります。また、バイオスティミュラントに分類される原料・資材を扱う企業を同じ傘の下に集め(新しい産業カテゴリーとし)、産業界での情報交換と相互技術の向上を図りながら農業界への貢献を目指すと設立の経緯に記されています。

弊社とバイオスティミュラントの
つながり

当社では創業間もない1982年、バイオスティミュラントの中でも主たる分野の一つである海藻資材「ケルパック66」と社長が偶然出会い、これこそ新しい時代の農業資材だと確信、それ以来日本の作物に合った使い方を模索しながらゆっくりとですが着実に普及に努めて参りました。また、出来るだけ農薬を使わずに植物が本来持っている力を引き出す環境を整える、また有機的資材で生き物の多様性を育むという方針に沿った品ぞろえを続けた結果、フミン酸やフルボ酸といった腐植酸資材、微生物資材、鰹エキス等のアミノ酸資材、凍霜害防止、日焼け防止資材の開発といった広い意味での環境ストレス(非生物的ストレス)から植物を保護する資材が揃い今日に至ります。お客様にバイオスティミュラントと呼ばれる資材をかなり広範にご紹介できるようになりました。土地の生産性を高め、持続可能な農業とするためにバイオスティミュラントはなくてはならないものだと考えています。

弊社が扱う代表的な
バイオスティミュラント資材

海藻資材
ケルパック66
微生物資材
カメガード・バイオアクセル
腐植・フルボ資材
ロイヤルフミン酸粒剤・ロイヤルフルボン酸
アミノ酸資材
アミノマリーン・DINAプロリン
微量要素肥料
カルビタシリーズ

弊社のバイオスティミュラント資材は複数ありますが、日本で30年以上の歴史を有し、世界中でも70か国以上で販売されている、南アフリカ産海藻エクロニア・マキシマを原料とする「ケルパック(日本での商品名「ケルパック66」)」をご紹介します。

「ケルパック66」の原料海藻であるエクロニア・マキシマは南アフリカ共和国の喜望峰の周辺でダイバーが海に潜って採取します。養殖ではなく天然のものですが、南アフリカ政府は決められた業者に採取範囲をその年ごとに特定し採取を許可しています。エクロニア・マキシマはわずか1年半で12~13m、茎の直径7~8cmに生長するので採取範囲をローテーションさせることで天然物ですが資源を枯渇させる心配がないよう配慮されています。
また、「ケルパック66」は原料海藻のエクロニア・マキシマが持つ成分を出来るだけ損なうことなく製品化しています。その理由は次の製法にあります。
海藻抽出物(エキス)を取り出す場合、一般的には苛性ソーダを使用することが多いのですが、「ケルパック66」の場合、「コールド・セルバースト製法」と呼ばれる特許製法を採用しています。これは、低温下で圧力をかけ、細胞を破壊し中のエキスを取り出す方法です。加熱したり、化学物質を添加することなく、海藻のエキスを取り出しているのです。このことにより、成分が損なわれないだけでなく、有機JASにも使用できる製品となっています。

【含有成分】

含有成分はアミノ酸、ミネラル、ビタミン、多糖類、天然の植物ホルモンなど多くの成分が含まれています。その他にも、クロロフィル、カロテノイド、フィコビリプロテインなどの色素やポリフェノール酸、フラボノイド、フロロタンニンなどのポリフェノールなども含まれていることが判って来ています。

海藻資材の効果として期待されるものは、植物の生育を健全・旺盛にすること、光合成能を高めること、根張りを促すこと、その結果として作物の品質を向上させ、収量を増やすことが挙げられます。根張りが良くなるということは、肥料の吸収力を向上させることでもあります。また、有機物である海藻を施すことは土中の微生物のエサを増やしそれらを増やすことになり、間接的に豊かな生物相の土づくりをすることにつながります。そして微生物相が豊かになるということは土の団粒化が進み、土の物理性も改善されることを意味します。海藻資材の一般的な長所として挙げられるのは、農薬、他の液肥などと基本的に混用出来る点です。

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